Mondo Saito

超音波式風向風速計

低コストで高精度な風速計

2018

Overview

国際会議 IEEE SENSORS 2018にて発表した研究です。 セーリング競技者として、操船技術を向上させるためのサポートシステムを作りたいと思い、研究を始めました。 風の情報を正確に得るためには多くの風速計が必要となるため、汎用品の超音波センサを利用して高精度な風速計を製作しました。

Paper

High Resolution Time-of-Flight Measurement with Narrow-Band COTS Ultrasonic Transducers (PDF)

風速計の全体像
風速計の精度を計測しているときの写真
風速計の部品の関係図
インドにいた野良犬が寝転んでいる様子

Proposal

汎用品の狭帯域な超音波センサではチャープ信号を出力できないため、送信波と受信波の相互相関処理で正確なToF計測ができない問題があります。 そこで送信信号に周波数変調ではなく位相変調を与えることで受信波の特徴量を増やせるので、正確なToFの計測が可能になりました。

Future Work

風の情報はセーリング競技に限らず、到来が予想されるドローン社会においても必要価値が上がっていくと考えています。 それに伴って正確で安価な風速計の需要は増加していくと考えられます。

Tools

MATLAB:デジタル信号処理 (C言語)
NI社A/Dコンバーター (500kHzサンプリング):受信信号入力
AVR社ATmega32シリーズ(マイコン):送信信号出力

Production Time

制作日時:2017年4月-2018年11月
制作期間:1年半

Credit

慶應義塾大学 三次仁研究室